ドケルバン症候群(英語では「洗濯婦の捻挫」とも呼ばれる)
手の親指を動かす腱の炎症で、親指を動かす時に痛みが出ます。
手の親指という性質上、なにをするにしても使う部位なので手作業をするごとに痛むとかなりのストレスを強いられることだと思います。
以下に手の親指の腱鞘炎(ドケルバン病)の病態について、治療方法について等まとめてありますので、ご参考になれば嬉しい限りです。
手の親指の腱鞘炎(ドケルバン病)の症状
・どこが痛むか?
親指の付け根、手首あたりで痛みがあります。
この部位には親指を動かす、短母指伸筋と長母指外転筋の腱があります。
短母指伸筋と長母指外転筋の腱を滑膜腱鞘という鞘が覆っています。
よく指を動かしたりすることで、この腱鞘に炎症が生じると、腱鞘の肥厚が起こり腱と鞘の間の余裕が無くなるため、腱の動きが悪くなり痛みや腫れがでてきます。
よく親指を使う人や、産後の女性、更年期の女性に特に多いと言われています。
・どのような姿勢で痛くなるのか?
親指を握りこんで、手首を小指側に倒すと下の絵の赤丸部分に痛みが誘発されます。
また手首を手のひら側に曲げた状態で親指を前後に動かすと、赤丸部分に痛みが出てきます。
上のような姿勢で痛みの確認をすることで、親指の腱鞘炎(ドケルバン病)との判断がつきます。
腱鞘の構造
手の腱鞘は腱を含め3層構造となっています。
手や指の屈伸運動に伴って腱鞘が回旋運動することにより腱への負担を軽減しております。
この腱鞘の回旋率が少なく成ると、摩擦が発生しやすくなります。
スマホを長時間持ち操作したり、重いものを手指で把持するといった動作で手指の屈筋の過剰収縮により、腱・腱鞘が潰れ、回旋運動が減少し圧接力が高まり強い摩擦による炎症が生じ癒着を起こしたりします。
手の親指の腱鞘炎(ドケルバン病)の施術方法
当院では
①腱鞘自体の回旋能力を取り戻す
②手関節より上の上腕、上体の筋緊張の改善
③患部の安静
を柱に施術しております。
①腱鞘自体の回旋能力を取り戻す
先に述べたように腱鞘に本来備わっている回旋能力をしっかり発揮できる状態にすることが重要です。
そのために当院では腱鞘自体の癒着の剥離や屈筋の前腕部での動きをよくするため筋膜施術(グラストンテクニック・ファシアスリックテクニック)を行います。
特殊な器具を使った施術で筋膜の癒着や腱鞘部の癒着を剥がし元のパフォーマンスを取り戻すために重要です。
②手関節より上の上腕、上体の筋緊張の改善
体には運動連鎖というものがあり、上腕を内側に捻じろうとすると手のひらを打ちに返すというような連鎖した反応があります。
このため、例えば上腕に何らかの外へ捻じる制限因子があると、上腕を捻じれない分前腕で補おうとし、それ故手関節の負担が増え腱鞘炎を引き起こすということもあります。
そのため患部より上の緊張を解いたり姿勢を改善するためにストレッチやマッサージ、筋膜リリースや鍼灸も重要です。
③患部の安静
サポーターやテーピングによる固定をオススメしております。
日常生活で親指を酷使しやすい方は患部の安静も炎症を強めないために必要になります。
固定が仕事等でなかなかできない方も、夜寝るときだけでも固定をすることにより症状は軽減してきます。
よく使う部位なので、腱鞘炎の痛みを抱えておられるとかなりつらいと思いますが、諦めず根気良く施術していくことが大切です、手の親指の腱鞘炎(ドケルバン病)の症状でお悩みであればいつでも、緑橋 森ノ宮 坂本整骨院・鍼灸院にご相談ください。
交通案内 | 東成区 緑橋 森ノ宮 坂本整骨院・鍼灸院





坂本整骨院・鍼灸院
住 所 大阪市東成区中本1-3-25
地下鉄緑橋駅2番出口より徒歩5分
地下鉄・環状線森ノ宮駅より徒歩9分
電話番号 06-6974-7205
開院時間
(ご予約優先制)
午前/8:30~12:00
午後/15:30~19:30
(水・土の午後は完全予約自費施術のみ)
完全予約自費施術時間↓
月・火・木・金13:00~15:00
水・土15:30~17:00
日祝休み